日本の色: 植物染料のはなし
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日本の色: 植物染料のはなし 基本情報
商品コード | 9784879400086 |
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著者 | 吉岡常雄 |
出版社 | 紫紅社 |
税込価格 | 3,850円 |
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『日本の色: 植物染料のはなし』について
自然界に宿る色彩を日本人はどのように用い、表現してきたか。
日本の染織技術は飛鳥・奈良時代に中国から技術を受容しておおむね完成したといわれる。その技術を礎として、私たちの先祖は日本の風土に見合った色彩をいかにして表現してきたのか。紅、茜、紫、藍など鮮麗な日本の伝統色を再現した実物染標本裂32色を貼付 (1.2 x 3.5cm) 。さらに正倉院裂、桃山の小袖など日本に遺る美しい衣裳をカラーで収録し、色にまつわる逸話で綴る。
「襲色目」より
都が奈良から京都に遷され、中国大陸の文化を移入する窓口となっていた遣唐使が廃止されて後、平安時代も半ばとなると、藤原氏の絶大な権勢のもとで、宮廷の後宮を中心に雅やかな王朝時代が展開しました。四季細やかに移ろう日本の自然のなかで研ぎ澄まされた感性をもって、王朝の貴族たちは和歌に、物語に、大和絵に、優れた和様の美を生み出しています。
こうした和様の流れは、当然のことながら染と織の色彩、衣裳の形にも反映されています。深紫・深緋・韓紅花といった直接的な色名に代り、若苗色・落栗色・夏虫の色・霞色など、自然にちなむさまざまなゆかしい名称が登場します。そしてまた贅を極めた装いのなかで生まれた、ひと色ならず何色かを重ねた色のハーモニーの美しさを楽しむ「襲色」(かさねいろ) にも、それぞれ風雅な名称がつけられていました。
- 赤
- 紅花 / 日本茜 / 六葉茜 / 臙脂綿 / コチニール / 蘇芳
- 紫
- 紫草
- 藍
- 蓼藍 / 琉球藍 / 印度藍
- 黄
- 黄檗 / 鬱金 / 刈安 / 槐花 / 梔子 / 楊梅 / 福木 / サフラン
- 緑
- 茶
- 阿仙 / 橡 / 胡蝶 / 安石榴 / 丁子
- 黒
- 梅 / 五倍子 / 檳榔樹 / ログウッド
- 襲色目
- 春 / 夏 / 秋 / 冬
装丁 | A5判 |
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ページ数 | 128ページ |
本のサイズ | 22.1 x 15.3 x 1.5cm / 0.41kg |
ISBN-10 | 4879400084 |
ISBN-13 | 9784879400086 |
英名 | The Colors of Japan |
英語表記 | No English text included |