帝王紫探訪
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帝王紫探訪 基本情報
商品コード | 9784879400079 |
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著者 | 吉岡常雄 |
出版社 | 紫紅社 |
税込価格 | 4,180円 |
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『帝王紫探訪』について
“帝王紫”をはじめ染色の源流を訪ねて歩いた17年の紀行。
紫ほど人の眼をとらえて魅了する色はない。そのなかでも“帝王紫”と崇められた高貴な色。海に生息する貝より色素を抽出するという幻の色を求めて、その伝統の地イタリア、ギリシャ、エジプト、レバノン、ペルー、メキシコと、世界を駆け巡って調査旅行を重ねてきた17年間の記録。帝王紫の歴史や作家芝木好子氏との対談も収録。
【帝王紫とは】
アクキガイ科の貝の内蔵には、パープル腺と呼ばれる特殊な腺があり、これを取り出して太陽に当てると紫色に変化する。わずか1グラムの色素を得るために2千個の貝を必要とすることから、貴重な天然顔料であった。そのため、ロイヤル・パープル (帝王紫)、ティリアン・パープルと呼ばれ、ギリシャ・ローマ帝国では皇帝や貴族にしかその使用は許されなかった。伝説によると、シーザー暗殺後にアントニウスはエジプトに帰っていた女王クレオバトラを呼び寄せるが、そのときクレオパトラを乗せた船の帆も貝紫で染められていたといわれている。
「はじめに」より
無限ともいうべき色彩のなかでも、とりわけ紫には、高貴な色、不思議な魅力を秘める色というイメージを人々は抱いてきたと思うが、「そのもとは、実は貝なのです」と言うと、大半は怪訝な顔をされる。確かに化学染料が発明されるまでは、衣裳に染めた色のほとんどは、野にある草花や樹木から採り出す植物染料を使ってきたのだから、貝という動物性のものに疑問を抱くのも致し方あるまい。しかし、貝の内蔵で紫を染めるということも、それら植物染料と同じく長い歴史を持つものなのである。
- 帝王紫の歴史
- [図版]
- オリエント
- ヨーロッパ
- アンデス文明
- メキシコ・グァテマラ
- 帝王紫の貝 貝紫の発色過程
- [本文]
- 貝で紫を染める
- 地中海とヨーロッパの帝王紫の歩み
- アンデス文明の貝紫
- メキシコ・グァテマラ・コスタリカの貝紫
- 帝王紫紀行
- 日本
- ヨーロッパ・地中海
- メキシコ・グァテマラ
- ペルー
- 吉岡常雄 帝王紫作品
- 対談 帝王紫を語る 芝木好子vs吉岡常雄
- 帝王紫調査研究年譜
写真 | 藤森武 |
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ページ数 | 160ページ |
本のサイズ | 29.7 x 22 x 1.4cm / 0.94kg |
ISBN-10 | 4879400076 |
ISBN-13 | 9784879400079 |
英名 | The Search of “Imperial Purple” |
英語表記 | No English text included |