『源氏物語の色辞典』
吉岡 幸雄 著
『源氏物語の色辞典』
「常夏」より
「京の油照り」という言葉がある。三方を山に囲まれた盆地である京都の炎暑はたえがたく、その季節をどのようにやりすごすのか古来都人が考えてきたことで、吉田兼好の『徒然草』にも「家の造りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑きころ、わろき住居は堪へがたき事なり」という記述がある。
優雅な生活を送っていたと思われる王朝貴族たちも、夏の暑さには苦労していたようで、この「常夏」の帖にその情景が描かれていて興味深い。
「いと暑き日の宴」
源氏は三十六歳である。「いと暑き日」に釣殿という庭園を流れる小川に張り出した殿舎に源氏が息子の夕霧や内大臣の長男柏木など親しい殿上人を招いて気楽な宴を催している…
つづきは、『源氏物語の色辞典』(吉岡幸雄著)にてどうぞ。
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